「それで、ママにモデルを頼んだんだ」
「そう。でも速攻、断られた」
ママらしい。昔から何も変わっていないようだ。
「『協力したいけど、私、今アルバイトですごく忙しいの』って、そっけなくね。
僕はアキが大学もやめて仕事を掛け持ちしているのは知っていた。
それが友人の子供のためだということも。だけどアメリカの学費は高い。
安いバイト代をいくら重ねても、到底まかなえるものじゃない。
アメリカで人の子供を育てるなんて無謀だ。それも外国人なら尚更だ。
でも言えなかった。
そんな言葉を口にすれば、彼女の心がカリンと折れてしまう気がしたからね。
それほど当時のアキの様子は張り詰めていた。
だから何も言わずに、でもいつか自分が支えようと漠然と考えていた。
「そう。でも速攻、断られた」
ママらしい。昔から何も変わっていないようだ。
「『協力したいけど、私、今アルバイトですごく忙しいの』って、そっけなくね。
僕はアキが大学もやめて仕事を掛け持ちしているのは知っていた。
それが友人の子供のためだということも。だけどアメリカの学費は高い。
安いバイト代をいくら重ねても、到底まかなえるものじゃない。
アメリカで人の子供を育てるなんて無謀だ。それも外国人なら尚更だ。
でも言えなかった。
そんな言葉を口にすれば、彼女の心がカリンと折れてしまう気がしたからね。
それほど当時のアキの様子は張り詰めていた。
だから何も言わずに、でもいつか自分が支えようと漠然と考えていた。


