駅まであと十メートルという距離まで走ったところで犬の鳴く声がした。
「ウォン、ウォン!」
駅前に止まった真っ赤でド派手なスポーツカーの窓から体を乗り出して吠えている犬がいる。
モンモンにそっくりだけど、赤いスポーツカーにモンモンが乗っているはずがない。
でも、あれ? あの車は確か、さっき三品君と話しているときに通り過ぎていった車ではないか。
怪訝な車に一旦足を止め、観察しながらそろりそろりと近づいていくと、怒鳴り声が聞こえてきた。
「何のろのろしてんだ、早く来い!」
「咲季ちゃん、こっちこっち!」
車の窓からトオ兄とサッちゃんが乗り出して手招きしている。
私が後部座席に乗り込むと、トオ兄は後ろを確認してすぐに車を走らせた。
急に走ったせいでぜいぜいと乱れた呼吸が落ち着くのを待つ。
「ウォン、ウォン!」
駅前に止まった真っ赤でド派手なスポーツカーの窓から体を乗り出して吠えている犬がいる。
モンモンにそっくりだけど、赤いスポーツカーにモンモンが乗っているはずがない。
でも、あれ? あの車は確か、さっき三品君と話しているときに通り過ぎていった車ではないか。
怪訝な車に一旦足を止め、観察しながらそろりそろりと近づいていくと、怒鳴り声が聞こえてきた。
「何のろのろしてんだ、早く来い!」
「咲季ちゃん、こっちこっち!」
車の窓からトオ兄とサッちゃんが乗り出して手招きしている。
私が後部座席に乗り込むと、トオ兄は後ろを確認してすぐに車を走らせた。
急に走ったせいでぜいぜいと乱れた呼吸が落ち着くのを待つ。


