「別にダーリンのことはもういいよ。私、まだ15歳だし、それに一応モデルだし。ダーリンよりいい男子を見つけるよ」

しおれかけていたトオ兄が、首をさくっと持ち上げた。

「そうだな、考えてみればお前はスーパーガールなんだから、いくらでもいい男に出会えるさ」

そう明るく言うと、「そうかしら?」と、ママが首をかしげた。

「あなたよりいい男なんて、本当にいると思ってる?」