由美子さんの店「アイ」は、マンハッタンの48丁目、2丁目と3丁目の間にある。
入口はシルバーの扉があるだけで、外からは中の様子が全く伺えない。
入るときにはブザーを押して、中から開けてもらわなければ入れないようになっている。
もともとは普通に誰でも扉を押して入れる店だったのが、3年前に銃を持った外国人が乱入して来て以来、用心して一見さんお断りの店構えにしているのだという。
「もうすっごい怖かったんだから。やっぱりNYってデンジャラスね」
茶色のアイブロウをこめかみに向かって勢いよく引いた長い眉を歪めながら、由美子さんは前に怯えた素振りでそう説明してくれた。
でもママから聞いた話では、その外国人はアイがゲイバーだとは知らずに乱入し、一瞬とまどった隙にしげるさんというお店の女の子(おっさん?)がすぐに押し倒して捕まえて、速攻警察に引き渡したと言う。
あいにくその日アイにいたのはいかついスタッフばかりで、中でもしげるさんは柔道三段の上、レスリングまでやっていたという猛者だ。
お店の女の子というよりはまるで用心棒のような存在で、由美子さんも「なんでうちなんかに入っちゃったのかしら。運が悪いわね」と、気の毒がっていた。
入口はシルバーの扉があるだけで、外からは中の様子が全く伺えない。
入るときにはブザーを押して、中から開けてもらわなければ入れないようになっている。
もともとは普通に誰でも扉を押して入れる店だったのが、3年前に銃を持った外国人が乱入して来て以来、用心して一見さんお断りの店構えにしているのだという。
「もうすっごい怖かったんだから。やっぱりNYってデンジャラスね」
茶色のアイブロウをこめかみに向かって勢いよく引いた長い眉を歪めながら、由美子さんは前に怯えた素振りでそう説明してくれた。
でもママから聞いた話では、その外国人はアイがゲイバーだとは知らずに乱入し、一瞬とまどった隙にしげるさんというお店の女の子(おっさん?)がすぐに押し倒して捕まえて、速攻警察に引き渡したと言う。
あいにくその日アイにいたのはいかついスタッフばかりで、中でもしげるさんは柔道三段の上、レスリングまでやっていたという猛者だ。
お店の女の子というよりはまるで用心棒のような存在で、由美子さんも「なんでうちなんかに入っちゃったのかしら。運が悪いわね」と、気の毒がっていた。


