俺は公園のベンチに有希お姉ちゃんと座る。




俺は急に立ち上がり、指を差す。




「犯人は、中原有希さん。あなたですね?」




よし!やっと言えた!
小さくガッツポーズをする。




「犯人って・・・な、なぜわかったんだー」




棒読みで有希お姉ちゃんが言う。
臨場感ないけど、まあいいか。
俺は咳払いをし、推理を語った。




「あなたがどこへ行ったのかは簡単でした。あなた、藤原家から相生真希さんの暑中見舞いを持って出ましたね?」




「な、なぜそれをー」




相変わらずの棒読み。




「奥さんが話してくれましたよ。あなたが暑中見舞いを見せてほしいと言ったことをね。それで、暑中見舞いを見たら、相生真希さんからの暑中見舞いがないじゃありませんか。それでピンッと来たわけです」




「わっ、すごい!」




棒読みじゃなかったから、これには驚いているらしい。