そして、そのまま前半戦が終了。




みんながベンチに帰ってくる。




高柳は真っ先に俺のところへ来た。




「すまんな。1点取られたわ」




落ち込んでいるようだった。




「どんまい、どんまい。まだまだこれからやろ?」




俺は元気づけようとした。




「せやなーま、京介が入ったら10点くらい取ってもらわんとな」




にやりと笑う高柳。
そんなに取れませんて。




「やっぱり、サイドを崩されとるんよねー」




大島が高柳に言う。




「せやなーあれ、和くん、なんとかならんか?」




「んー、まあ、右サイドバックの稲田さんと連携とれればなんとか」




俺は確信した。
こいつらはまだまだやる気だ。




俺たちはまだ負けてないもんな。