『ちょっと南波さんに用事あるんだけど…いないの?』



あたしが出て行かないから眉間にしわがよっている…


怖い。




よりにもよって紗耶はトイレ…郁ちゃんは休み。



そして、あの性悪もどこかに消え去っていなくなってしまっている。





みんな先輩を怖がってあたしをたすけてくれる人はゼロ…


なんとも悲しい。この現実





『おかしいなぁ…ここって聞いたんだけど。』




『あの、、あたしです…』




弱々しい声を出しながら先輩達の方へゆっくり前へ出た。