袴田君はすでに3本目のビールに手を付けている。
…そろそろ酔って、寝てしまえばいいのに。
そしたら、私は帰る。
…ここがどこだか、まったくわからないんだけど。
「な、南。返事」
「…ホントに保留―」
「…俺はさ、5年ぐらい待ってたわけ。南から連絡が来るのを」
「袴田君が連絡くれればよかったじゃないですか」
「…それはなー、いろいろとあったんだよ」
「えー」
なんでか言葉を濁らせる袴田君は頭をカキカキしながらつまみに用意したするめをポリポリ食べてる。
「じゃ、1週間ください。1週間でいいですから!」
「…しょうがねーな。1週間だぞ」
「はい。ということで、私は帰ります!」

