「…袴田君、何やってるんですか」
「だって、南が帰ろうとするから」
「…どいてください」
私の前に立ちはだかる袴田君。
…本気で邪魔です。
…私はホントに眠くて、疲れてて。
いち早く、ベットに潜り込みたい。
そして、眠りにつけたい。
「な、南、送ってくって」
「…袴田君、しつこいですね」
久々にあったというのに。
袴田君はこんなにしつこかったでしたっけ。
なんか…
袴田君。変わりましたね。
見た目はほとんど変わっていないのに。
性格はしつこくなりましたね
「南は昔から意地っ張りだよねー」
「…」
高校の2年間で私の何が分かるというのか。
…私は袴田君の何もわからなかったよ
今さらですね。
もともと私の性格上。男の方と話すタイプではなかった。
まー、今もですけど。
仲のいい男の方としか話さない。
それもまーすくなんだけど。

