そして、どこから入手したのかリポビタンZをあたしの枕元に置くと、そのまま行ってしまった。
「ふぅ……」
みんなで保健室に運んでくれたんだ。
重かったろうな。
てゆーか、倒れたとか漫画みたいじゃん。
アキも帰っちゃったし、調子悪いし、ソウタ君との約束は中止かなぁ。
周りは、白で統一された見飽きた光景。
カチカチ。
カチカチ。カチカチ。
な……に?
あたし以外誰もいないはずなのに、カーテンの向こうから携帯を操作する音が聞こえた。
だ、誰……。
少しだけだが、シルエットが見える。どうやら誰かが寝転がっているようだ。

