やさしい悪魔




受け身で両想いになれるなら、とっくに世の中の女の子はそうしてるか!

あたしはもう少しアクションを起こした方がいいのかもしれない。


と、よくわからない責任感がムクムクと湧いてきた。


そうとなれば、さ、誘ってみようかな……。

お弁当の事でも、食べものでも、なんならマヨネーズの事でも話題にしたらいいじゃん。


誰かが言ってたもん。

何かをしないで後悔するより、何かをして後悔した方が何倍もいいって!


あたしは深呼吸をして、携帯からソウタ君の名前を探した。


「……大丈夫。大丈夫」


ブツブツとつぶやきながらあたしは発信ボタンを押した。