やさしい悪魔




何が起きているのかわからなかった。

……とまではいかない事に、笑いそうになった。

だって、あの、コースケが、目の前にいるんだから。


昔の面影が全くない。



「誰」



アキがわからないというような顔をした。

あたしより先にいたから、コースケの名前が届かなかったらしい。

ここでコースケと言ってしまったら、アキが飛びかかっていっちゃいそうだったのであたしはそのままコースケの元へ向かった。



「久しぶりやな。」

「……うん」

「元気か?」

「……うん」

「うんうん、て相変わらず緊張しぃやなミチは」