やさしい悪魔




急いで曲がる角を戻る。

アキの雰囲気に押され、あたしまでアタフタしてしまった。


待ってよ〜!

と、見えなくなったアキについて行こうとしたその時。




ガッーーー!!



あたしの顔に衝撃が走った。

鼻の頭が、いや眉間がツーンとする。



……いったぁい!!



「いてて……大丈夫ですか?」



どうやらあたしはぶつかったようだ。


誰なの、こんなタイミング良くぶつかるなんて。


チラッと目を開けると、そこには長身の男性がいた。