やさしい悪魔






学校帰りに遊ぶなんて、今時普通なこと。

しかもあのソウタ君だよ?


……そう思わないとやってられないよ。


でも女の子と笑う表情は、あたしの前のものとは違い、綺麗な歯が光って見えるほどだった。


「女の子も同じ制服着てる。ソウタ君と同じクラスの子かな。」


そう言いながら、胸の奥の小さな痛みにあたしは気づかないフリをする。


友達が多いんだ、王子は。

だって王子だもん。


王子は……絶対だから。



「ねぇ、こっち来るよ!隠れるよ」



アキが慌ててあたしの肩をひく。


えっ?!
隠れんの?