やさしい悪魔




楽しい購買のひと時を過ごしてしまったから、今の何もない日々が焦れったい。

連絡しようにも、なんて言えばいいかわからないし。


「買ってください」なんて、おこがましいもんな。



すると、
アキがいきなり立ってこう言った。



「ミチ!」

「はいっ」



名前を呼ばれるなり、あたしは見上げた。



「今日買い物に行こう。マサに可愛いって思われるように、女を磨かなきゃ!」



アキの思いつきは嫌いじゃない。

しかも、この間のソウタ君を想うあたしとアキが、反対になったかのようだ。


あたしはこんな風だったのかなぁ、なんて思った。