やさしい悪魔




「……ミチ!!ミチ!」



涼しい風があたしの体をかすめた。

頭がぼーっとする。

あれ?
あたし、何してたんだっけ。



「ミチってば!携帯鳴ってるよ。早く出て、うるさいから」



アキの苛立ちがじわじわと伝わってきたので、あたしは体を起こす。


ブーッ。ブーッ。


あぁ、あたし寝ちゃってたんだ。

鳴っている電話を持ちダルそうに出る。



「……はい」



よだれが顔についてて、何だかゲンナリした。