やさしい悪魔




「で、もうそろそろソウタ先輩の来る時間になるけど行かないの?行くの?」

「……ん。行かない」


力なくあたしは返事をした。

こんな気持ちで見かけたって嬉しくないし。


正直、たかがコウスケって言われてもあたしにとってはコウスケが全てだった。

一度も連絡くれなかったくせに、今になってなんなのよ!


あ〜〜もう!


こんなに気にしてる自分に腹立つし、頭がパンクしそう。

でも、一回別れたんだもん。


それがコウスケの答えだったんだよ。

会うどころか、連絡さえなかった。

コウスケにとってあたしは、それほどの存在だったって事なんだよね。