やさしい悪魔





「やべぇよ……」

「おい……」


背後から、バツの悪そうな声が聞こえてきた。

あぁ、そういう事。落とした犯人はあんた達ね。

自分のせいではない、とわかるとあたしの怒りはボルテージマックス!



「いい加減にしなさいよ!どうしてくれんのよ!あたしの唯一楽しみなお弁当がぐちゃぐちゃになっちゃったじゃない!!
あたしがこれだけを楽しみに今日一日がんばって来たのに、どうしてくれんのよ!」



と、一気にまくし立てながら、振り返った瞬間。




……なんと、そこにはソ、ソウタ先輩がいた。