やさしい悪魔





……って、そんな事どうでもいいわ!

今のこの状況は何?

一つのベッドに二人きりって。しかもカーテン閉まってるし。


「あたし、倒れちゃったみたいで」

「あ〜。」


と、言いながらソウタ君は食べかけのメロンパンを取り出した。

あと、赤い粉も……。

フタを開けるとシャカシャカとふり、メロンパンにかけていた。


「それ、なんですか?」

「これ?唐辛子」

「あっ、そうですか。唐辛子ですか」

「うん。かけるとうまいんだよ?」

「……そうですか」







まずいわ!!



「俺、マヨネーズと唐辛子が死ぬほど好きなの」

「……へ」

「これマサも誰も知らないからヒミツね」

「は、はいっ」