やさしい悪魔





「覗きなんて趣味あったんだ」


えっ?!
ちょっと……、ちょっとちょっと!

なにいってんの?

ソウタ君はあたしを見るなり、ニヤリと微笑む。


あぁ、そういうこと。

フリね。



「ごめんなさい」



認めちゃったよ!

でも、ほら。覗いたのは事実だし。



「ははっ!こっちおいでよ。」



ポンポンとベッドをたたく手に引っ張られるかのように、あたしはソウタ君の寝ているベッドに座る。