やさしい悪魔





バチッ!

と、ピンポイントで目があった。


そ、ソウタ君だ……。

あたしを見上げている、というか……この位置からだと上目遣いになっている。



な、なんて可愛いんだ!!

女のあたしより可愛くて、なんていうか、そう。艶っぽい。


電話を終えると、もう一度こちらを見てニコッと笑った。


「あ……」


と、あたしが言葉に詰まるとソウタ君は「おいで」と言わんばかりに手招きをする。