彼の秘密と彼女の秘密



_瑠璃_


もうすぐ臨月になる。

おなかが大きく、腰も痛い。


「瑠璃。もうすぐですねぇ。
僕は楽しみです」


「私もだよ。早くこの子に会いたいなぁ」


「華の見立てだとここ数日で生まれてくる予定だそうですね」


「痛いのかなぁ…ちょっと怖いなぁ…」


「大丈夫ですよ。僕がついてますから」


「そうだね。頑張らなきゃだね」


名前は何にしようかとか、いろんな話をしているうちに
いつの間にか眠ってしまったらしい。