___華___


凛と瑠璃様のお部屋に入ると瑠璃様はいなかった。

「私がお手洗いまで見てきましょう」

急いでお手洗いまで行く。

使用人とは別のお手洗いを使っているはずだから、
こっちだったはず、と思いながら向かっていると、
向こうから瑠璃様が現れた。

「大丈夫でございますか」

「うん、ちょっと気持ち悪くなっちゃって。
ごめんね、お花見で楽しんでしたところなのに」

「いいえ。瑠璃様に助けてもらった命です。
いかようにもお使いください」

「そんなおおげさだなぁ」