錦 瑠璃様へ


まず、黙って出かけた事を許して欲しい。
錦家は薄々瑠璃の力の事を感づいているようです。
斎藤と相談して、暗殺稼業の元締めである、御影家と鞍馬家の当主である
僕と嵐で錦家の本邸へ話をつけに行く事にしました。
憶測ですが、あちらでも暗殺部隊を用意していては困るので、
斎藤、桐谷と数名、鞍馬家からも数名一緒に同行していきます。
腕に自信のある者ばかり連れていきますから大丈夫ですよ。
家の周りには必ずうちのSPがいます。
瑠璃は気づかなかったようですが女中も忍です。
御影の家にいれば必ず安心です。


瑠璃。
僕は死にません。誰も死なせずに帰ってきます。
だから瑠璃はいい子に、そこで、御影家で待っていてくださいね。
必ず帰りますからね。
帰ったらまた一緒に月を見ましょう。
お団子を持って。
また瑠璃の可愛い笑顔が見たいですから。
また瑠璃の料理が食べたいですから必ず帰ります。


心から愛していますよ。


                            御影 凛