彼の秘密と彼女の秘密



___瑠璃___


新しい浴衣に根付もつけちゃう。
いいよね、外出るわけじゃないし。

「凛?お風呂出たよー?」

????

「凛?」

寝ちゃってる。
疲れてるのかな?

このまま寝かせてあげたいな。

布団の端に座って凛の寝顔を見る。
いつ見ても綺麗な顔。
本当に芸能人じゃないのがもったいない位。

「ふふふ。また見惚れてたでしょ?」

「また起きてたの?」

「瑠璃が入ってくる気配で起きたんだよ」

「それってすごいよね。私には無理だよ」

「練習したらできるようになるかもしれませんよ?」

「んー考えとく」

「なんですかそれは」

凛は楽しそうに笑う。そして

「また根付つけてくれたんですね」

「うん」

「でもすぐとれちゃうんですけどね」

「え?」