「ていうか梨加、あんたさっき王子見てるときすんごい顔してたわよ」 眉間、と自分の眉間をとんとん、と指でたたいてみせる佳菜子。 「だって、嫌いなんだもん」 「あんた、そんなこと言ったら他の女子に 殺されるわよ」 冗談に聞こえるかもしれないけど、ありえる話だ。 ちらっと後ろを振り返ってあの貼り付けたような笑顔で女の子たちと話す伊沢愁をみる。