浅葱色に射す一筋の光






     バイクのエンジンを入れた


   ブォン ブォン ブォン ブォン ブォン



   ブォーーーーーーーーーーーーン



   少しずつ速度を上げ門から

   
    30メートル程前に止まった



   船のピストル型の発煙筒を


       高く突き上げ

 
    拡声器のスイッチを押した



     ぱぁーーーーんっっっ!!!


   シューーーーーーーーーーー


     空に赤い光が灯された


     優衣「発煙筒!!!」


 優輝菜「徳川慶喜!!!出て来なさい!」


      銃を構える門番


  優輝菜「撃つな!!!爆発したら

   城諸共吹き飛ぶぞっっっ!!!」


    官軍「本当かっっっ!!!」


    優衣「ハッタリです……」


    優輝菜「嘘だと想うか?」 


  竹筒爆弾にガスライターで火を付け


 門番と優輝菜の丁度真ん中あたりに投げた



   ドォーーーーーーーーン!!!



     優輝菜「っっっ!!!」


  優輝菜「(火薬の量…多すぎた!)」


  西郷「新選組はあれも戦に使ってたのか?」


  土方「いえ……初めて見ました…」


  桂「あんな小さい筒にあれほどの威力」


   土方「いつの間に作ったんだ…」


    総司「優衣は知ってた?」


  優衣「いえ…全然…ビックリしました」


  土方「あれは…簡単に造れるのか?」


   優衣「いえ…姉は…恐らく

     造り方を調べたのでしょう」