浅葱色に射す一筋の光





  
  坂本「あいつは何する気じゃ…」


  土方「戦を……終わらせると……」


      坂本「死ぬ気か?」


   土方「小刀を置いて行きました」


  坂本「暴れ馬じゃのぅ……て、はぁ?」

  
   坂本は優衣を見て目を見開いた


  土方「優輝菜の双子の妹、優衣です。

   先日、未来から飛んできました」


  坂本「……………………………………。

    とんでもない姉を持ったのぅ」


  優衣「姉が…………ご迷惑おかけし、

    申し訳ありません。碧野優衣です」


    坂本「おんしも強いがか?」


  優衣「いえ……姉のような強さはありませんが、姉と喧嘩したら互角です」


 坂本「っっっ!!! 誠かっっっ!!!」



   グイッ!  ギューーー!!!


  優衣を引っ張り胸に引き寄せたのは


        古高俊太郎


    古高は優衣に顔を近づけると


      スッ! チュッ!


  総司「これは優輝菜じゃありません」


  総司は優衣を引っ張り優衣の前に出た


  古高「申し訳ない。あまりにも

  似ていたので……して……優輝菜は?」


   
    新選組がザッと除けると



  陰に潜み、大きく深呼吸する優輝菜


  古高「あれは……未来の着物か?綺麗な刺繍だな…」


  真っ白の特効服の背中には

    金、赤、黒で刺繍された龍


  坂本「して……あの黒い置物は…」


  土方「バイクと言う未来の乗り物です」


    坂本「ほぉ~~~~~」


  総司「初めて乗ったときは…
  
    目玉が後ろから飛び出そうでした」


  坂本「またまたぁ。面白いことを

       言う奴じゃ!」


  総司「今度乗ってみて下さい!!!」


     坂本「して…あれは?」


  土方「バッグと言う、未来の

     風呂敷のような物です」


  坂本「ほぉ~~。して…あれは?」


    優輝菜が取り出したのは、


  少し小さめの拡声器。病院の災害用の


      袋から拝借した物


      カチ カチ カチ

  土方「……………………………………。

     あれは………分かりません

       我々も初めて見ました」  


    優輝菜は金髪のウィッグを被り


     真っ黒のフルメットを被った



      メットのカバーを開け



   声が籠もらないようにした……………


    
      戦闘    開始