土方「病み上がりだ…夕餉まで二人にしてくれ…ゆっくり話したい」
優輝菜の頭を優しく撫でた……
幹部、近藤、山南はお大事に…と、
部屋を出た………………
優輝菜「歳…」ギュッ!
土方「優輝菜が戻った……良かった…」
優輝菜「どの位寝てた?」
土方「二月…と少し…」
優輝菜「そんなにか…良く生きれたね…」
土方「滋養強壮と、サプリを飲ませてた…
でも、もう体が限界来てたから……
正直焦った……」
優輝菜「もう二月なんだ…寒いね…」
そう言うと火鉢を近付け、
土方は優輝菜を膝の上に乗せ、
布団を掛けた……
土方「肩は痛くねぇか?」
優輝菜「うん……それ程痛くないよ……」
土方「…そうか…胸の骨も…結構折ってるからな……」
優輝菜「ん?」
土方「武田と山崎が蘇生させた……」
優輝菜「っっっ!!!」
土方「どうした?」
優輝菜「どどどど…どちらが、
人工呼吸を……?」
土方「ふっ!山崎だ…」
優輝菜「ふぅ…良かった…」
土方「なんだそれ…ククク…命の恩人に失礼だろが!!!」
優輝菜「そうなんだけどね…やっぱ、武田観柳斎は…ちょっと…」
土方「なんだ…山崎は良いのか?あ?」
優輝菜「違うよ…武田観柳斎がヤなの!」
土方「失礼な奴だな……ったく……
後で礼言っとけよ!!!」
優輝菜「分かったなり!」
土方「治ったら宿に泊まりに行こうな…」
優輝菜「マジ?良いの?」
土方「あぁ…結婚記念日は行けなかったからな……」
優輝菜「ありがとー」ギュッ!
土方「……ところで……この大量の荷物は…?」
優輝菜「あぁ…こっちで役に立ちそうな物を持ってきた…」
土方「そうなのか。この白い着物もか?」
優輝菜「あっ!これはウェディングドレス。
ママのを持ってきたの……土方家の
家宝にします。クスッ! ってか…
ママの形見になっちゃうね…」
土方「ママとは…母上の事か?」
優輝菜「うん…」
土方「ちゃんと別れは出来たか?」
優輝菜「まぁね…私の姿は見えないみたいだから…
眠ってるときに話してきた…
土方優輝菜になったこと…歳の事…
新選組の事…………」
土方「…変なこと言ってねぇよな…」
優輝菜「大丈夫!最期だから…ちゃんと言っといた!」
土方「ホッ!」

