浅葱色に射す一筋の光






   後は……家だな……

   
 その日の夜、私はパパとママのベッドの前に
  立っていた。


     優輝菜「パパ…ママ…」



 クイーンのベッドで寝てる二人に話しかけた  

  優輝菜「今日は一緒に寝て良い?」


  優輝菜はパパとママの間に入って二人と手を繋いだ。


  優輝菜「ゴメンナサイ…親不孝な娘で…」


    パパ・ママ「(ピクッ!)」


  優輝菜「苦しい決断を…感謝します」


    ママ「ッッッーーーー」


  優輝菜「私は事故直後………………


 何故か幕末にいて、新選組に助けられたの


    私はそこで働いてるんだ…


  私…刀も銃も使うんだよ?坂本龍馬にも


    徳川慶喜にも会ったよ…


 私…新選組の副長、土方歳三と結婚したよ

     3年前の誕生日に……」



     パパ「(ピクッ!)」



  優輝菜「歳はイケメンで優しくて…

     強くて頭が良いの…

 私の事が好きで好きで好きで好きで…クスッ


    赤ちゃん欲しがってる…


でも、なかなか出来なくてイライラしてるよ…クスッ


   白無垢姿…見せたかったなぁ~」


   パパ ママ「ッッッーーーー」


     パパ ママの目から涙

  優輝菜「私も歳が大好き…歳がね、

 父上と母上に顔向け出来る夫婦になろうって

 言ってる…私を扱えるのは歳しかいないしね

  私のお守が大変だっていつも言ってる…


 凄く幸せだよ……幹部も隊士も近藤さんも


  凄く優しいんだぁ…居心地良すぎ…


 私を人工呼吸器から外してくれてありがとう……


      歳の所に帰れる……


 優衣が可哀想だから…そろそろ前向いてね…


  双子の片割れを失った優衣を………

      助けてあげて?  

       お願いね……


  それから……優衣には悪いけど…

   ママのウェディングドレス貰うね……後…

   (ポロポロポロポロポロポロポロポロ)

    大量の石鹸と消毒液…レモン…

     まぁ、色々貰ってくね…

    私から置いていくものは……

     何にしようかな~…



    あ…!!パパ…携帯交換しよ!

 みんなの写真や白無垢姿が入ってるから

   見てね…パパのスマホ貰うね……

  パパのメモリー…私の携帯に移しとく…

  私…パパとママの子供に生まれてこれて…

  幸せでした…娘が嫁ぐと思って…

    前向いて歩いて行ってね… 

     優衣をお願いします!」





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