浅葱色に射す一筋の光






     また景色が変わった


   翔の部屋…沢山のビールの缶が


  転がってる…灰皿も煙草で山盛り…


    私と翔の写真が散乱してる


     翔はベッドで寝ていた


      涙の跡が残ってる


  葬儀から大分過ぎてるように思える気候


   優輝菜の死を受け入れられてない


   そっか……みんなを前に……………


    進ませないといけないんだね…


    優輝菜は翔のベッドに座った

  
    私の未来での最期の仕事…



    優輝菜「翔…優輝菜だよ?」



     翔「(ピクッ!)」



  優輝菜「よく聞いて」手を握ると



     握り返した……………



 優輝菜「事故の後、なぜか分からないけど

 目が覚めたらゼファーに乗って

 幕末にいたの……クスッ 笑っちゃうよね……

     新選組に捕まって……

 色々あったけど…私、あっちで……………

      幸せ見つけたの……


   事故に遭ったこと……………

    今では感謝すらしてる…」



   翔「(ギューーーーー!!!)」



   翔は優輝菜の手を思いっきり握った




  優輝菜「私の名前は……土方優輝菜

  新選組副長、土方歳三と結婚した」




   翔「(ッッッーーーー)」


    瞑った翔の目から一筋の涙



   優輝菜「湘南連合副総長、

 碧野優輝菜は……幕末でも強かったよ…クスッ

  彼らに認められて……一緒に戦ってる…

   私は…それを誇りに思ってるし……

  幸せなの…私は…あっちで碧野翔と

    名乗って戦ってる…………」




  翔「……………………………………!!!」




  優輝菜「私の尊敬する…翔の名前で…」




    翔「(ポロポロポロポロポロ)」




   優輝菜「私は……幕末に戻る…

     私が必要な新撰組…

    必要とされてる新撰組へ…」




     翔「ギューーーーー」




  優輝菜「前を向けっっっ!!!


     湘南連合湘南支部総長…


      吉田 翔!!! 」