火葬場………
自分の体が焼かれる…分かっていても
涙が止まらない。 悲しい 寂しい
パパ「優輝菜ぁーーーーーーーー!」
最期の別れで泣き崩れた……
優衣「優輝ーーーーーーーー!」
棺桶にしがみつき、泣き叫ぶ優衣
私は隅っこに体育座りして
膝に顔を埋めて泣いていた……………
優輝菜「怖い…寂しい…助けて!!!
生きたいっっっ!!!
死にたくないよぉ~」
お坊さんがお経を唱え、焼香………
炎の中に入れられた優輝菜
全「優輝菜ぁーーーーーーーー!!!」
皆は控え室へ移動したが
優輝菜は動けなかった……
本当に……死んじゃったんだ……
未来での私は死んでるとは思っていたものの
実際目の当たりにすると、死への恐怖、
生への執着が湧いた………………
幸せな人生だったけど……申し訳ない…
逆走なんて……無謀過ぎた……
馬鹿だな……本当に……
一人、嗚咽をこぼしながら泣く優輝菜
カツン カツン カツン カツン
横を見ると、翔がタバコをくわえながら
遺影の前に立った。
翔「死んでんじゃねぇよ…クソがぁ…」
優輝菜「し…翔さん?此処…禁煙だし…
クソじゃないしね……」
涙も引っ込み翔に突っ込む優輝菜
翔「組を纏めるのは俺とお前の仕事だろうがぁ!!!
副総長に他の奴なんていらねぇんだよ…
ポロポロポロポロポロポロポロポロ
拓先輩の追悼式になんて……
シャレになんねぇんだよ…独りで勝手に
逝きやがって……」
タバコをお線香代わりに突き刺した
優輝菜「失礼だよね……それ…」
優輝菜は翔の腕をパンチした
翔「(ピクッ!)」
優輝菜「え?感じられる?」
ほっぺを引っ張ると、驚いた顔をしてこちらを見る…
翔「んな訳ねぇよな…」
翔のピアスに触った…私と色違いのピアス
翔はピアスに触れて出て行った
優輝菜「歳…もうすぐ戻るみたいだよ…
待っててね………………」

