浅葱色に射す一筋の光






  山南さんはみるみる元気になっていった

 尊王攘夷にかける想いを楽しそうに話す


  翔「山南さん…祝言挙げないんですか」


    山南「明里とですか?」


  翔「赤ちゃん楽しみにしてるんです」


  山南「見受け…しますよ?直に…」


  翔「わぁ~!!良いなぁ~!!

    おめでとうございます!!!」


  山南「ははは…何か照れ臭いですね」


  翔「楽しみにしてます。可愛い子が生まれますね~」


  山南「史実ではないですよね?」


       翔「は?」


 山南「私は…もうじき死ぬ…違いますか?」


     翔「違いますよ?」


       山南「え?」


  翔「明里さんと夫婦になって…

   確か…江戸で余生を過ごすんです」


      時には嘘も必要…


    翔「子は3人。女 男 男」


    山南「そうなんですか?」


  翔「明里さんより先に逝く予定ですが…

  明里さん、山南さんがいなくなって、

   心病んじゃうんで…出来るだけ

    元気で長生きして下さいよ~」


  山南「ははは…困りましたね……」


  よくもまぁこんなに嘘がポンポン飛び出てくるもんだ…と、自分でも呆れるが…


 これは…私の描いている未来像でもある


  翔「私も……赤ちゃん欲しいなぁ~」


  山南「あなたはいつでもその気になれば

   夫婦になれるじゃないですか」


  翔「…ふふ…もぅ土方とは…

  戻れないような気がするんですよね~」


  山南「貴女の気持ちがずれましたか?」


  翔「まさかぁ~!!ふふ…

  土方が2月以上も女なしでいられるとは

  思いませんし~…きっともう私のこと

   愛してない…それどころか…

 憎んでるかも…さっきも枝投げられたし…」


     自嘲気味に笑う翔

  
  山南「大丈夫ですよ?あなた達なら…」


  翔「もう…良いんですよ…

    町で良い人見付けますから。

    土方よりも格好良くて、優しくて、

    私を大事にしてくれる人を!!」


  山南「其処に貴女の気持ちは

     ないような気がしますが?」


  翔「女は好きになるより好かれる方が

    幸せになれるみたいですよ?」


  山南「……そうですかぁ。残念です」


     翔「何でですか?」


  山南「私貴女達が大切なんで…

  二人が結ばれたら…私も幸せですよ…」



   仏の山南!!!此処に降臨!!!



  翔「ふふ…そうですか…嬉しいです」




  
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