浅葱色に射す一筋の光




  
  我を忘れて土方と取っ組み合ってたら…みんなと随分距離が出来ていた。


  土方「…余所見とは…余裕であるな…」


  翔「…いやいや。苦痛の極みでござる」


  土方「ぷっ!なんだよ…それ…」


  2人芝に寝そべり空を見上げた…


  土方「眩しい…」


  翔は土方の上に跨がり太陽を遮る様に座った。

  土方「こんな真っ昼間から…外で…大胆であるな…」

  翔「ありがとう…歳。感謝してる…」


  土方「…何だ…急に…」


   土方は翔の腰に手を回した。


  翔「……いつも私の暴走を止めてくれる」


  土方「…お前が俺らを必要としてるように…俺らもお前を必要としてるだけだ」


   翔「…何も出来ないのに…」


  土方「……俺らもこれからだ。お前も探せ…それに…お前は隊士としてもしっかりやってる。今のお前に言うことがあるとしたら…

    屯所から一人で出るな…」


     翔「…………スマソ………」


  土方「反省しやがれ!仕事増やすな…」


  翔「……分かった。ごめん…」


  土方は翔を引き寄せて口付けた。


  翔「私は…歴史だから…なんて…割り切れない。自分勝手なのは分かってる…でも…」


  土方「分かってる…。みんなで…考えりゃ良いだろう。これからの新選組の在り方を…」



   そう言ってもう一度口付けた。




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