浅葱色に射す一筋の光





  翔「総司…甘味屋行くのは止めなくて良いけど、買って屯所で食べてくれない?

  マスクを外されるの…嫌なんだけど…」


  総司「……………………えぇ~~」


  翔「(クソッ!)あのね…カッコイイ総司の顔を私以外に見せないで…お願い…」


  上目遣いに手を総司の首に回して至近距離で呟く…


  多分…これで大丈夫。左之も平助もこれで言うこと聞くから…歳は微妙だけど…


  総司「……………………………………」


  翔「…………………ダメ?…………………」



  総司「承知!!!」

     ガッツポーズ!!留め!!


  翔「…総司が労咳になったら、移して貰うね…」


  総司「……そんな事させるわけ…」



  翔「…一人でなんか…苦しませないから…」


  土方「お前は何でそんなに死を恐れる」


   翔「拓先輩って尊敬してた人がいて…………族の抗争で死んだの…………。

    私を庇って刺されたの…………」

  
   全「……………………………………」


   翔「私が此処に飛ばされた日は……

    拓先輩の追悼集会だったの……

    自分が死んだ時より……………

    拓先輩が死んだ方が辛かった……

    だから……もう残されるのは嫌…

    この時代には新選組しかいないの

    もう………あんな辛い思いするなら

    私が………先に………死にたい……」


    全「……………………………………」


    土方「死ぬなよ……?」


  優輝菜「史実は……変えられてない…

      みんな………死んじゃう……」


   全「……………………………………」