部屋へ戻り、土方は仕事に勤しんでいた



    翔「…おめでとう。歳…」



 私に背を向けている土方の大きな背中に抱き付いた。


  翔「本当に良かった。報われるね」

 土方「あぁ。こんなに嬉しい事はねぇな」

     翔「幸せだね…」

 土方「だな…」筆を置き、クルッとこっちを向いて私を抱き締める歳…



     スパンッッッ!!!



  土方・翔「(ビクーーーーーー!!)」


総司「楽しそうですね…私も混ぜて下さい」 

   私を後ろから抱き締める総司


  土方「あぁ…だが、今は2人で包容中だ…出てけ!!!」



  総司「幸せを分かち合いましょう!!」



  唇で首筋を這う総司に思わず甘い声が出てしまった…


  土方「おいコラ…感じてんじゃねぇ!!!」


  総司「可愛い声が出ましたね。クスッ!」


  翔「いや違います。あ…と言っただけです。 あ…夕餉のおかずは何だろう…と…」




 土方・総司「……………………………………」




  土方は心底馬鹿にした顔を此方に向け、総司は同情の眼差し…

  土方は立ち上がり、総司の襟首を摘まんで廊下に放り投げた。


 いや…勢い余って庭まで吹っ飛んで行った。



      パシンッッッ!!!




  土方「言い訳が下手くそ過ぎる!!阿呆」


  翔「…へへ。あれはヤバかった…」


  土方「…首が弱いんだな…」と、翔の首に口付けし、舌で鎖骨を舐めていく土方。


  っっっ!!! ビクーーーーーー!!



    翔「あ…朝ですよ~!!」


   土方「…夜なら…良いんだな…?」


  翔「……………………………………」


  土方「っっっ!!! 良いのかっ?」 


  翔「……………………………………」


  土方「ふっ! ありがとよ!」


  翔「……………………………………なにが…」


  土方「…新撰組になった贈り物だろ?」


  翔「……………………………………」


  土方「チュッ! 仕事頑張らないとな!」


  翔「……屋根に行ってきます…」


  土方「…あぁ。落ちんなよ~!!」


  上機嫌の土方は私に手を降った



  まぁ、シッシッて奴だけどね………………

 

  私は屋根によじ登って空を眺めていた。




   ーーーーーーーーーーーーーー