いい感じてあたしは眠りについた


しかし、


朝気がついたら見知らぬベッドの上で寝ていた。


つい呟いた。

『はぁ、あたしもついに神に見捨てらろたかぁ。』

こっそり呟いたつもりだったのに


『馬鹿かっ!心配かけんなよ。しーな』


思い切り知らない人に怒鳴られた。


あたしはハッと我に返る。


『そっか、死んだんだ、やったぁ!!』


あたしは今、今世紀最大に喜んでいる。


もう痛い思いをしなくて済むから。

あたしはただ涙を流しながら


笑った。たぶん自分でいうのもあれだけど、
いま今世紀最大に幸せになれた気がした


『親も兄弟もいない世界って、あたし本当幸せものやわぁ』

誰もいないのに返事が帰ってくる。


『いまなんちゅーた?』


『神様ーっよーっく聞いてな!』

『なんや、言ってみなさい』

『あたしな、ブスやろ?可愛くないし、
やからな、親に見捨てられて、兄弟だってあたしなんかに見向きもしてくれんかったの。だから毎日毎日な?夜ご飯だけで。家に帰ってもあたしのだけないんよ。やから、自分で食べるしかなくて、
やからな?いつも昼間は水でお腹みたしてんよ?それにな、 家にいても居なくても居場所ないからな?やから公園で頭洗って、身体拭いて、ベンチで暮らして、
でもな。それよりあたしが気にしてるのはな?』