「いくよ?しーな」


「うん。」



そう軽く返事して、早く戻りたい気持ちになった。


くうかいは、やっぱりお兄ちゃんに似ていて、でも幼くて。



あたしは変な気持ちになった。


でも、ようやく私は


作戦がうまく行きそうでにやつきがとまらなくて。


一人にするのは、可哀想かもしれない。



でも私は一人がいいから、



そこは関係なしってことで。


私は私。


くうかいはくうかい。


きっと、目覚めても




くうかいと私が出会うのはこの場所だけであって



生き返ったなら




実際には会えない存在になるというのに。



ほんと、だめだなぁ。




そういうところ、ちゃんとしてくれなきゃ…






「しーな、僕の手を握って?ぜったいはなさないで。いい?」


「わかった。」



そういわれて、ぎゅっとくうかいから差し出されたてをにぎりしめて






私はまた、足からどんどん透けて気づいたらすごくまばゆい光が見えてきた。