「ごめん、ひかる私レアくんを見つけて生返さなきゃ行けない、だからごめん」


「だからって、どうしてしーなが死ぬ必要があるわけ?」


「人にはね?言えない事情っていうのがたくさんあるの。あたしはただある人から助けてくれと、頼まれた。だからやってるの」


「しーなは死ぬことは怖くないの?人間が言う死の世界は天国だとか、地獄だとか。実際はちがうよ?ただ白い光に飲まれておしまいなんだ。」

「そう、…それが現実であろうと死ぬことを怖いと思うなら、死んでなんかいないよ?」


「しーな、ダメだよ。あっちに行ってはもう2度と生まれ変わることも出来ない。もう会えないのは嫌だ」


「私さ、嫌い…なんだ」


「なにを?」



「ひかるが、………怖くて、嫌い」


嘘、怖くもない、嫌いじゃない。


友達の感情で好きだよ。

でも、嘘を付かないと貴方は突き放してくれない。



だから、私から突き放すんだ、



「なに、いってるの?」



「ひかるが、怖くて……-」


「そん……な」


突然泣きはじめたひかる。


私はただ見ることしか出来なくて。




胸が苦しくて、空へと飛び上がった。




「ごめんね、…ありがとう……」




小さく呟いて





私は来た道を戻って行った。