そう言いながら、私の横にちょこんと腰をかけた。


ラフなスーツ姿の、小学校の時と何も変わらない先生を見ていたら、懐かしい気持ちがこみ上げてくる。


私は少し笑って、「そうですね。」と返事をした。


「…仕事、あれからどうなりました?


結構色々と見て回ってましたよね?」




胸がズキッと痛んだ。




「全部、落ちちゃいました。」


私は努めて明るく答える。


先生は凄く驚いた顔をした。


「なんで?あんなに頑張ってたのに…」


「ちょっと色々ありまして…残念でしたけど。


あ、でももう仕事他に決まったんですよ。」



「そうなんですか?…ならよかった。


どんなお仕事?」


胸がどんどん痛くなっていく。



「母から紹介されて…脱いで歌うお仕事だそうです。」



私が笑いながら言うと、先生は私を見ながら固まった。



「脱ぐ…って…」


「はい、歌いながら裸になるそうです。


まいっちゃいますね。


結局私にはそういう仕事しかなかったみたいです。」