ほんと困ったな………。
俺はどうやって茉璃を守ったらいい?
彼氏だから、困ってる彼女のこと助けて守ってやるのが当たり前じゃん。
それに人間不信になるのが一番恐い。
「隼世くん、恭平くん!自販機に行きませんかっ?」
「俺はいいや。せっかくだから、隼世と行っておいでよ?ね、隼世?」
「行くぞ、茉璃」
「今日の隼世くんノリがいいです!」
昼休みに自販で茉璃がジュースを買ってる時だった。
「そいえば……」って思い出したように茉璃が言った。
「またあの先輩に会ったの!隼世くんのこと知ってるぽかったよ?」
「……何話したか教えてくんない?」
「えっと……彼氏いるか聞かれて……サッカー部の隼世くんって」
「バカ正直に答えたわけ?」
「ダメだったの!?」
「いや!別にいいけどさ……」
そろそろ茉璃が危ない。
なるべく側に置いとかないと、くるみに何かされるかも……。
傷付くことは避けたいから。

