俺様不器用男子の甘い愛情




次の日からあたしは、女の子達に馴染めるように努力した。


内気だけど、まずは話しかけないと……。


そう思ってると、クラスの中心的女子のギャルっぽい子が話しかけてきた。


「東条さんってさぁ~、隼世くんと恭平くんと仲良いの~?」

「あ……えっと……はい。お友達なので……」

「特に隼世くんと仲良いじゃん?付き合ってるわけ~?」

「そ、それはっ…」


付き合ってるなんて言ったら、ただじゃ済まなさそう………。


どうしよう………


冷や汗が止まりません!!


その時、ポンっとあたしの肩に手が置かれた。



「何してんの?茉璃」

「は、隼世くん………」

「あ、ちょうどいいや。隼世くんと東条さんて付き合ってんの?」

「付き合ってるけど。それが、どうかした?」



なんで認めちゃうわけ~!?


絶対、この女の子何かしてくるよ!


軽く舌打ちをして教室から出て行く。


隼世くんは、立ち尽くしてるあたしの腕を引っ張って廊下に出た。