【茉璃side】



3月14日のホワイトデー。


朝から玲菜の機嫌がものすごーくいい!!


なんと、基本女の子にお返ししない恭平くんからお返しがきたそうです!


「もうあたし嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう!恭平くんがクッキーくれた♪」

「よかったねぇ!玲菜!」

「告白できなくて少し後悔してたけど………そんなのどーでもいいー♪」



玲菜が幸せそうであたしも嬉しくなる。


でも………隼世くんからのお返しがこないのですが!?


くれるかなって、ちょっと期待してたあたし。


こんなに期待しなきゃよかったかも……。


「隼世くんは昼休みに自販のとこで渡すつもりだよ!大切な彼女へのお返し忘れるはずないじゃない」

「そうだといいよね……。あ~!でも、お返しする気なかったら……」

「なんでそんなにマイナス思考なのよ~!」

「自信持てません……」



こんな日に限って、午前の授業が進むの遅く感じる。


待ちに待った昼休み。


あたしはクラスで一番に教室を出た。