俺様不器用男子の甘い愛情




恭平くんに言われたことを隼世くんに実行してみたところ、授業サボってないみたいです!


よかった~………。


ここ最近の休み時間は、ずっと玲菜はお菓子作りの本読んでるし………


バレンタインも本格化です。


「玲菜は今年誰にあげるの?」

「んーっとねぇ………近所の幼なじみと~、恭平くん」

「恭平くんかぁ~……へっ!恭平くん!?」

「本命なんだけど、どうかな?」


嘘とも本当ともつかないような笑顔。


し、し、しかも本命っ!!?


玲菜って一切、恭平くんのこと好きそうな素振り見せてなかったからちょっとびっくり。


でも大好きな玲菜の恋ですから!


「本命いいと思う!玲菜が渡すなら応援するよ、あたし!」

「ありがとー!まぁ、多分フラれて終わりだろうね。恭平くんモテるし」

「そんなの分かんないよ!実際、こんなあたしが隼世くんと付き合ってるから……」


何が起こるか分からない。


それを一番知ったと思う。


玲菜は完全にニコニコしてあたしの声を聞き流してる。


かわいいから自信持っていいのにっ!