ちょっと膨れると、あたしの頬をむいっと摘まんだ。
相手はもちろん隼世くん。
「十分かわいいから安心しろって!」
「笑ってるじゃないですかぁー!バカにしてますねっ!?」
「いやいや、ほんとに!」
「むぅ~……どーせかわいくないですよー」
拗ねてみた。
でも、ケラケラ笑いっぱなしでちょっと悔しいです!
隼世くんはそんなあたしの手をぎゅっと握り教室を出た。
あれ?
どこ行くんでしょうか……。
「隼世くん?どこ行くの?」
「人少ないとこ。じゃないと、茉璃嫌って言ってたし」
「へ?あっ、さ、さっきの…?」
「そっ。さっきの。あんだけ積極的にキスしたいなんて言われたら、しなきゃ損じゃん」
「嬉しそうな顔しないで下さいよ~……」
鼻歌混じりにご機嫌な隼世くんは、どんどん廊下の奥へと進む。
ちょうど突き当たりで立ち止まった。
「ここなら、いい?」
「……うん」
ドキドキと鼓動が忙しく音を立てる。

