さすがに試合続きで疲れたな………。


試合勝つのは嬉しいんだけどさ、学校にいる時の疲労感ヤバイ………。


あくびばっか出る……。



「隼世くん。お疲れ気味?」


なんて隣の席から、小首を傾げて可愛く聞いてくる。


気付くのすげー………。


「疲れてるように見えんなら癒せ」

「ほぼ命令じゃないですか!?」

「あ、じゃあ授業サボろ」

「無理ですよ~。だって、今受験シーズン真っ只中なのに……ちょ、隼世くん!?」


茉璃の腕を引っ張って、教室を飛び出し向かうは空き教室。


もう、本気でほんとに疲れた。


俺にだって癒しが必要ですよ~。



「この1時間だけ俺のために使って?てか、使え」

「相変わらず俺様ですね……」

「いいだろ。こんな風に言うの茉璃にだけなんだし」

「そんな風に言われたら、断れないじゃないですかっ」


苦笑して俺の隣にぺたんと座った。


ん~……可愛い。


いるだけで癒し。