出来るだけ伝わりやすく、分かりやすく教えられるように努力。


理解してくれてるみたいで一安心です!


「分かりますかね…?」

「普通に分かりやすいけど」

「よかったです~!」


ホッと一息ついて、教室の時計を見ればもう夕方の5時半。


二人でいると時間立つの早いです……。


まだ一緒にいたいんだけどなぁ~………。


「そろそろ帰るか?」

「そうですね……」

「まだ帰りたくないの?」

「ううん!帰りましょ!遅いし!」



立ち上がって鞄を持った隼世くんは、くるっと振り返りあたしに右手を差し出した。


「受験とか、部活とか……そうゆうのなかったらもっと一緒にいれんのにな」

「全部終わってから楽しみにしてますね」

「俺も」


手をぎゅっと握り返せば「冷たっ」って笑われる。


これから、二人でいる時間が限られる分大切にしたいです。


卒業まであと少しあるけど………


限られる時間の中、ずっと側にいたいなって。