授業の間の休み時間を削ってでも、今日中に終わらせると決めた参考書の範囲を終わらせたいあたし。


昼休みは終わらせる絶好のチャンスです!


シャーペン片手にノートとにらめっこしてると、隣の席に隼世くんが座った。


「お前また勉強?よくあきねぇな」

「受験生の宿命なのです。隼世くんも勉強しなきゃですよ?」

「俺?別にいいよ。部活で特待もらうし」

「じゃあ、サッカー勝ち進まなきゃないですね」

「おかげ様で勝ち進んでま~す」


にやっと笑って余裕な表情。


確かに隼世くんは主将で、サッカーだって人一倍うまい。


特待の話が来てもおかしくないと思います。



「寂しい?俺と離れんの」


むにっと頬を掴まれた。


悔しいのでちょっと意地張ります。


「寂しくないよ。新しいことが始まるので楽しみですっ」

「俺も。かわいい女の子いるかな~」


………冗談でも妬きますね。


意地張って少し後悔。