俺様不器用男子の甘い愛情




忙しいサッカー部にも休みはある。


2日後の金曜日。


普段は休みなんて、ほとんどないから久しぶりの休みだ。


もう、この休みを誰のために使うかなんて決まってる。


「隼世くん!部活休みなのですねっ!」

「監督が用事あるらしいから。で、どうする?」

「へっ?」

「どっか行くか?」

「隼世くんが側にいてくれるだけで、嬉しいです♪」


テンション上がってる茉璃の頭を撫でてやれば気持ち良さそうに目を閉じる。


ネコみたい。


あ、そうだ。


ネコといえば………


「校舎裏のネコ……会いに行く?茉璃好きだったじゃん」

「会いたーい!学校で飼われること決まってから会いに行けてなくて……」

「じゃあ、行こっか」

「行くー!」


学校で飼うことが決まってからは、校舎裏のネコじゃない。


中庭のネコになってる。


校長がネコ好きらしくて、運良く野良猫から飼い猫に。