保健室に行けば、パソコンに向かって事務処理中の先生。
この女の保健の先生は……ちょっと苦手。
入ろうか躊躇ってる間に、ズカズカ入ってく隼世くん。
「あら~伊吹くんじゃない?」
「先生久しぶりです。彼女が体調悪いみたいなんで、ベッド借りまーす」
「伊吹くんも休むわけ?……この子と一緒に?」
「彼氏ですから当然でしょ」
「しょーがないわねぇ。1時間だけよ!」
「あざーっす」
隼世くんがカーテンを閉めると、保健の先生は保健室から出てった。
二人だけの狭い密室な空間。
緊張するかもですっ………。
「茉璃は寝る。布団入れ!」
「あっ、うん。ねぇ、隼世くん」
「ん?」
「その……一緒に……隣、寝て?」
「そのつもり。腕枕でもしてやろっか?」
嬉しくて大きく頷いた。
隼世くんの近くにいると、びっくりするほど安心するから……。
「ツライことあるなら言ってみ?」
「甘えちゃいそうです……」
「全然いいけど」

